もっと手軽に、自宅で航空券と宿泊先を同時に手配したいと考えている方におすすめなのが、「ホテル付き国内往復格安航空券」です。
この記事では、ホテル付き国内往復格安航空券の特徴を紹介し、予約から実際に利用するまでの作業手順や、利用時の注意点についてお伝えします。
旅行に興味がある方や、近いうちに国内線の飛行機を利用する旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
ホテル付き国内往復格安航空券とは?
ホテル付き国内往復格安航空券とは、国内のさまざまな航空会社の格安航空券と、ホテルや旅館などの宿泊施設とを自由に組み合わせて作るパックツアーのことで、「ダイナミックパッケージ」とも呼ばれています。
パックツアーというと、添乗員が同行し、決められたスケジュールに則って観光地を巡るイメージがありますが、ホテル付き国内往復格安航空券は、往復の飛行機と宿泊する施設が決まっているだけで、それ以外は全て自由です。
しかも、往復の飛行機と宿泊する施設はあらかじめ決められているのではなく、それぞれ自分で選んで組み合わせることができるため、自由度の高い、オリジナルな旅行プランが立てられます。
また、航空券や宿泊施設を別々に手配すると、手間や時間がかかる上、トータルの費用もかさみますが、ホテル付き国内往復格安航空券は航空券とホテルを同時に予約するので手間がかからない上、航空券とホテルを別々に予約するよりも費用をグッと抑えられます。
そのため観光目的の旅行だけでなく、出張にも利用する人が多い、人気の商品となっています。
ホテル付き国内往復格安航空券の特徴
自由な旅行プランが作れる
ホテル付き国内往復格安航空券は、往復の航空券と宿泊先を決めるだけなので、観光もビジネスも思いのまま、好きなように旅行プランを組み立てられます。
1回の旅行で予約できる宿泊数は、旅行会社によって異なりますが、1泊から最大1週間程度、予約できる人数は1名から6名程度となっているところが多く、子供の予約も可能です。
出張、一人旅、カップル旅行や家族旅行など、旅行の目的に関わらず利用できるのが魅力です。
パックツアーなのでお得
ホテル付き国内往復格安航空券は、往復の航空券と宿泊するホテルとを組み合わせたパッケージ商品扱いとなるため、航空券とホテルを別々に予約するよりも、料金がずっとお得になります。
例えば、航空券と宿泊先を別々に予約した場合、往復の航空券代が25,000円、宿泊料金が12,000円で、総額37,000円かかるとします。
これと同じ旅程のホテル付き国内往復格安航空券のパックツアー商品を予約すると、総額29,600円となり、別々に予約するよりも7,400円安くなります。
宿泊数が多い旅行は、さらにお得です。
例えば、3泊4日の旅行で往復の航空券と宿泊先を別々に予約した場合、航空券代が25,000円、宿泊代が10万円で、総額12万5千円かかるとします。
これを、ホテル付き国内往復格安航空券で予約すると、総額が95,000円になり、航空券とホテルを別々に予約するより3万円も安くなります。
航空券代金の25,000円より安くなるので、ホテル付き国内往復格安航空券なら、実質、ホテル代だけで旅行できることになります。
このように旅行にかかる費用がグッと安くなるのも、ホテル付き国内往復格安航空券の魅力です。
航空券と宿泊が同時に手配できてラク
航空券と宿泊先を別々に手配すると、時間も手間もかかって面倒ですが、ホテル付き国内往復格安航空券なら、往復の航空券と宿泊の手配が一度にまとめてできるので、とてもラクです。
忙しい方や出発までの時間がなく、急いでいる方に特におすすめします。
ネットで24時間いつでも申し込めて便利
ホテル付き国内往復格安航空券は、各旅行会社や航空会社のホームページ、または格安航空券比較予約サイトで予約ができます。
24時間365日、いつでも都合のいい時に申し込みができる上、申し込みのためにわざわざ旅行代理店に出向く必要がないため大変便利です。
支払いもほとんどがクレジットカード決済かコンビニ払いなので、忙しい方でも煩わしさを感じることなくスムーズに支払えます。
格安航空券が利用できる
ホテル付き国内往復格安航空券は、ANAやJALのほかに、いわゆるLCC(=Low Cost Carrier)と呼ばれる航空会社の便も利用できます。
格安な航空券で浮いたお金を観光に充てたり、宿泊するホテルのランクを上げたりすることに使えば、旅行がさらに充実します。
また、多くのLCCが就航している成田空港や関西空港に近いところに住んでいる方なら、ジェットスターやピーチといった成田や関空発着のLCCを選べば、空港までのアクセスがいいだけでなく、航空料金が一層安くなる上、出発時間や到着時間の選択肢が増えます。
半年以上先の予約ができる
ホテル付き国内往復格安航空券は、半年程度先の出発でも予約が可能です。
ゴールデンウィーク中に夏休みの旅行を、夏休み中に年末年始の旅行を予約すると、まだ空席が多い分、お得な料金で予約できます。
利用する飛行機がJALやANAなら、ほぼ1年前から予約できるため、お盆や年末年始の帰省など、確実に国内線に乗ることが分かっている旅行に利用するといいでしょう。
出発前日まで予約ができる
ホテル付き国内往復格安航空券は、出発の数日くらい前まで予約が可能です。
JALやANAなら出発前日まで予約できるので、急な出張があった時でも利用できます。
レンタカーの同時手配も可能
ホテル付き国内往復格安航空券の予約をする時に、オプションとして一緒にレンタカーの予約ができるものがあります。
事前にレンタカーの手配を済ませておけば、現地に着いてから慌てることなくスムーズに移動ができるので、公共交通機関があまり整っていない地域に旅行する場合は、積極的に利用するといいでしょう。
往路と復路で空港が変えられる
ホテル付き国内往復格安航空券では、往路の到着空港と復路の出発空港を変えて予約することもできます。
例えば、行きは羽田(東京)から函館に到着する便を選び、帰りは新千歳(札幌)を出発して羽田に着く便を選ぶ、といったことができるので、北海道を周遊する旅行や、沖縄の離島めぐりといったプランが立てられます。
2泊目以降の宿泊も自由
ホテル付き国内往復格安航空券は、往復の空港の組み合わせが変えられるだけでなく、2泊以上する場合宿泊先も自由に変えられます。
例えば、1泊目は夜遅くに到着するので空港近くのホテルに泊まり、2泊目は同一地域にある友人の家を訪ねてそのまま宿泊するといったことができます。
また、1泊目はA地域のAホテルに宿泊し、翌日はレンタカーでB地域まで移動しBホテルに宿泊するといったように、周遊旅行にも対応可能です。
ホテル付き国内往復格安航空券は、航空券と宿泊だけのセットですが、往路と復路の空港が違っても、毎日泊まる宿泊先が変わっても自由に組み合わせることができるため、思い思いの旅のプランが作れます。
マイルが貯まる
ANAやJALのマイレージ会員の方は、往復の飛行機をANAやJALにすることでマイルが貯まります。
マイレージ会員でない方も、往復の飛行機をANAやJALにして会員登録をすればマイルが付与されます。
ANAやJALは料金が高いからと敬遠されがちですが、往復をANAまたはJALにすれば出発前日から1年先までの予約ができたり、航空券予約時に同時にレンタカーの手配ができたり、マイルが貯まったりと、LCCにはないメリットがあります。
その上、365日いつでもメールや電話でサポートが受けられるので、連休中や年末年始の旅行で困ったことが起きた際にも安心です。
飛行機に搭乗するメンバーの中に、小さい子供や障害のある方などサポートが必要な人がいるならANAやJALがおすすめです。
座席指定ができる
ホテル付き国内往復格安航空券は、購入後に飛行機の座席を指定することができます。
トイレに行くことを考え通路側の席にしたいとか、景色を楽しむため窓際の席にしたいなど、希望の席を指定すれば旅の楽しみが倍増します。
座席指定は、当日空港のカウンターでも手続きできますが、事前に手続きをしておいた方が希望の座席を予約できる可能性が高くなります。
ホテル付き国内往復格安航空券を購入する際、格安航空券比較予約サイトで座席指定の手続きが一緒にできる場合がありますが、通常は各航空会社のホームページで改めて手続きする必要があります。
各航空会社とも、繁忙期や飛行機の機材変更等により座席指定ができないことがあったり、航空会社によっては、座席の指定に料金がかかったりしますので、注意してください。
航空会社 | 座席指定の手続き | 座席指定料金 |
---|---|---|
JAL | 各航空会社のホームページで手続き | 無料 |
ANA | ||
スカイマーク | ||
スカイフライヤー | ||
エアドゥ | ||
IBEXエアラインズ | ||
オリエンタルエアブリッジ | ||
天草エアライン | ||
ピーチ | コレクトセンター(0570-001-292)に連絡または航空会社のホームページで手続き | 有料 |
ジェットスター | 航空会社のホームページで手続き | 有料 |
フジドリームエアラインズ | 航空会社のホームページで手続き | 無料 |
スプリングジャパン | コールセンター(0570-666-118)に連絡または航空会社のホームページで手続き | 有料 |
ホテル付き国内往復格安航空券の予約から搭乗までの手順
インターネット上には、ホテル付き国内往復格安航空券を申し込める旅行予約サイトが数多く存在します。
ネット上の旅行予約サイトには、旅行会社が運営しているものと、航空会社が運営しているもののほかに、各航空会社や旅行会社と提携してそれぞれの商品を比較し、最安値のホテルパックツアーを探し出す検索エンジンのサイトがあります。
できるだけ安いパックツアーを探しているなら、検索エンジンタイプのサイトの利用がおすすめです。
この項では、ホテル付き国内往復格安航空券を申し込んでから実際に飛行機に搭乗するまでの流れを、比較予約サイト「エアトリ」での利用を例にして、順を追って説明します。
ステップ1:検索
予約サイトの画面を開き、出発日、到着日、出発地、到着地、大人の人数、子供の人数と年齢を入力し、「検索」ボタンをクリックします。
コンピューターが国内の該当する航空券とホテルを一括検索しますので、30秒から1分ほど時間がかかりますが、画面に最安値の航空券とホテルの組み合わせが表示されます。
しかし、この航空券は、飛行機が夜遅くに出発する便だったり、朝早くに帰着する便だったりすることがあります。
そのため航空券に関しては、最安値の航空券のほかに、出発日、到着日とも全時間帯の便が表示されます。
そして、料金が増額する便に関しては、基本料金との差額が+2,000円、+13,800円などと表示されるので、料金と都合の良い時間帯との兼ね合いで、納得できる便を選びます。
ホテルも、最安値の宿泊施設のほかに、数多くの選択肢が表示されます。
それぞれのホテルの料金をはじめ、部屋の特徴や周辺環境などが画像付きで紹介されますので、じっくり検討して好みの宿泊施設を選びます。
ステップ2:申し込み
希望する便と宿泊先が決まったら、申し込みの操作をします。
操作が完了すると、登録したメールアドレスに確認のメールが届きます。
ステップ3:支払い
申し込み完了後、そのまま決済画面に進み、料金支払いの手続きをすることもできますが、その場で支払いの手続きをしなくても、登録したメールアドレスに請求案内のメールが届いてから、そのメールに記載されているURLに遷移して支払い手続きをすることもできます。
支払い方法は、予約サイトによって異なりますが、ほとんどがクレジットカード決済となっています。
支払い期限が設けられており、期限までに支払われないと、申し込みが自動的に取り消されるので注意してください。
入金が完了すると登録してあるメールアドレスに入金完了のメールと、搭乗案内についての案内メールが送られてきます。
ステップ4:座席指定
支払いが終わると、搭乗する飛行機の座席指定ができるようになります。
座席指定は、予約サイトから直接できる場合がありますが、航空会社のホームページから改めて手続きをするのが一般的です。
搭乗する便の航空会社ホームページで手続きしてください。
ステップ5:搭乗
搭乗案内についてのメールは、遅くとも搭乗2時間前までに(出発前日または当日に予約した方は搭乗1時間前までに)送られてきます。
メールに記載されている予約番号、確認番号を空港の自動チェックイン機に入力して搭乗手続きを行います。
なお、予約番号、確認番号は、予約サイトで確認することもできます。
予約確認画面には、予約した内容や搭乗時に必要となる番号が記載されているので、分からなくなった時は速やかに確認してください。
また、JALかANAを利用するパックツアーを購入すると、eチケットをが送くってくる予約サイトがありますから、その場合はeチケットを印刷するかスマートフォンに表示させるかして搭乗してください。
LCCの格安航空券を購入した場合、eチケットはありません。
空港の自動チェックイン機に予約コードなどを入力して搭乗してください。
ステップ6:宿泊チェックイン
ホテル付き国内往復格安航空券は、航空券と宿泊のみのセットとなっているため、空港から宿泊先までは公共交通機関かレンタカーを使って移動します。
予約した宿泊施設に着いたら、チェックインの手続きをしてください。
ホテル付き国内往復格安航空券の注意点
ホテル付き国内往復格安航空券は、格安航空券と宿泊先を同時に購入できるため大変便利です。
しかし、いくつか注意しなければならない点があります。
変更できない
いったん予約したら、原則として航空券や宿泊先の変更はできません。
変更したい場合は、予約をキャンセルし、改めて予約し直す必要があります。
キャンセル料がかかる
入金後に予約をキャンセルすると、キャンセル料金が発生します。
キャンセル料金は、予約した航空会社や予約した航空券の券種によって異なります。
ホテル付き国内往復格安航空券は、できるだけキャンセルをしないよう、日時や人数などをしっかり確認してから予約するようにしましょう。
予約サイトによって料金が異なる
同じ航空券、同じ宿泊先のパックツアーであっても、予約サイトによって料金が異なります。
少しでも安い方がいい方や時間に余裕のある方は、複数のサイトで検索して比較するといいでしょう。
ホテル付き国内往復格安航空券ではない方が安い場合がある
航空券と宿泊施設とを別々に予約した方が合計金額が安くなることがあります。
時間に余裕のある方は、別々に予約した場合との金額の違いを確認してみるといいでしょう。
まとめ
ホテル付き国内往復格安航空券は、料金が安い上、旅行代理店へ行かなくてもインターネットでいつでも好きな時に航空券とホテルを同時に予約できるとあって、大変人気があります。
しかし、いったん入金したら変更しづらく、キャンセルするとキャンセル料金がかかってしまうため注意が必要です。
ホテル付き国内往復格安航空券は、日程や人数など十分に検討してから申し込むようにしましょう。