
「とりあえず予約したいけど、キャンセル料が怖い」「購入後に変更できない運賃だったらどうしよう」
ANAの予約に関して、こんな不安を感じていませんか?
実は、航空券の「予約」「購入」の違いや運賃の種類によって、変更・キャンセルの扱いが大きく変わります。
仕組みを知らないまま予約すると、予定変更のたびに余計な手数料が発生してしまうことも。
この記事では、ANAの予約の変更・キャンセルにまつわる基本ルールと、購入前に押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
損をしないために、まずは全体像を確認しておきましょう。
ANAの予約とキャンセル、手数料の仕組み

ANAの航空券は、「予約しただけの状態(仮予約)」なのか、「航空券の代金を代金を支払った状態」なのかで、あとから変更・キャンセルできる範囲がまったく変わります。
まずは、この仕組みを正しく理解しておくことが、損しないための第一歩です。
「予約だけ」なら手数料はかからない
ANAでは、航空券の日時を選択して予約を済ませただけの段階では、変更やキャンセルを行っても手数料は一切発生しません。
つまり、航空券の支払いが済んでいない仮予約の状態であれば、いくらでも変更やキャンセルがきくことになります。
ANAでは「支払期限」が設定されており、期限までに購入しなければ自動的に予約が取り消されますが、この自動取消も無料です。
予定は確定していないけど保険として航空券をとっておきたいといった、短い期間だけリスクを負わずに予約しておきたい場合に便利な仕組みとなっています。
「購入後」は手数料がかかる
航空券の予約後、代金の支払いが完了して発券済みになった場合は、以降のキャンセル・変更において手数料がかかる可能性が高くなります。
厳密には、変更・キャンセルのタイミングや運賃の種類によって変わるため、予約の段階で確認しておかなくてはなりません。
中でもANAで最も安い運賃であるSUPER VALUE系は、価格が安い分だけ手数料が高くなる傾向があります。
人気の早割運賃を予約する場合は、購入後の変更・キャンセルをできるだけ避けるのが無難です。
「購入後」も手数料がかからないケース
例外的に、航空券の購入後でも変更・キャンセルの手数料が無料になることがあります。
代表的なケースは以下のとおりです。
- 悪天候・機材故障による欠航・大幅遅延
- 病気・怪我など、やむを得ない事情(診断書が必要)
- ANA側の予約システム障害によるもの
台風や豪雪のほか、ANA側の事情で欠航や大幅遅延が決まったときは、手数料無料で別便への変更またはキャンセルが可能です。
それ以外には、病気・怪我などのやむを得ない事情に限り、診断書や入院証明書等の提出を行えば、無料での変更や払い戻しの対象となります。
購入後にANAの予約を変更・キャンセルするには?3つの注意点

購入後の予約を変更またはキャンセルする場合は、以下のいずれかの方法で行います。
- ANAのWebサイトから手続きする
- ANAのコールセンター(非会員:03-6741-8800、会員:03-6741-6683)に電話して手続きする
- 空港カウンターで手続きする
なお払い戻しに関しては、予約した場所によって同じ場所での手続きが必要なケースもあります。
キャンセル・払い戻しの際は、確認番号や支払い時のクレジットカードなど、認証コードとなるものを用意してください。
実際の変更・キャンセルは、次の3つの注意点を把握した上で行いましょう。
運賃ごとの変更の可否
予約確定後に変更できるかどうかは、ANAの運賃ごとに変わります。
主な運賃の例から、変更の可否を確認しておきましょう。
| 運賃 | 変更の可否 |
|---|---|
| ANA VALUEシリーズ | × |
| ANA SUPER VALUEシリーズ | × |
| 小児運賃 | ◯ |
| ANA FLEX※ | ◯ |
※空席状況によって、タイプ(A~D)間の差額が発生する場合あり
搭乗の1日以上前に予約が必要な早割運賃「ANA VALUE」「ANA SUPER VALUE」は、いずれも予約確定後の変更ができません。
変更したい場合は一旦キャンセルが必要となり、取消手数料や払戻手数料がかかります。
普通運賃に相当するANA FLEX、小児運賃については、出発前であれば便(出発日時)の変更が可能です。
ただし、変更可能な運賃でも搭乗者の名義や区間の変更はできないため、これらを変えたい場合はキャンセルしなくてはなりません。
キャンセルや払い戻しにかかる手数料
購入後にキャンセルする場合は「取消手数料」と「払戻手数料」が必要です。
払戻手数料はどの運賃でも一律440円(1区間)ですが、取消手数料は運賃ごとに異なる上、いつキャンセルするかによっても変化します。
| 運賃 | 取消手数料 |
|---|---|
| ANA VALUEシリーズ |
出発まで:運賃の約5% 出発後:運賃の100% |
| ANA SUPER VALUEシリーズ |
出発55日前まで:無料 出発45日前まで:運賃の約30% 出発28日前まで:運賃の約40% 出発14日前まで:運賃の約50% 出発まで:運賃の約60% 出発後:運賃の100% |
| 小児運賃 |
出発まで:無料 出発後:運賃の約20% |
| ANA FLEX |
出発まで:無料 出発後:運賃の約20% |
※取消手数料が無料の運賃も払戻手数料の支払いは必要
取消手数料は、基本的に搭乗日が近づくほど高くなり、出発時刻以降は運賃によって全額負担になります。
特に早割運賃である「ANA VALUE」「ANA SUPER VALUE」は、出発時刻を過ぎてしまうと全額戻ってきません。
航空券そのものは安くても、変更やキャンセルが発生するとかえって高くつく可能性もあるため、予定が変わるような旅程では運賃選びに十分な注意が必要です。
変更・キャンセルの期限
ANAでは、購入後の予約の変更・払い戻し期限を以下のように定めています。
| 運賃の種類 | 予約の変更 | 予約の払い戻し |
|---|---|---|
| 予約変更ができる運賃 | 出発時間まで | 有効期間の満了日の翌日から30日以内 |
| 予約変更ができない運賃 | 不可 | 出発予定日の翌日から30日以内 |
いずれにしても払い戻しの期間を過ぎると手続きできなくなってしまうため、できる限り早めに済ませておくのがいいでしょう。
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ANAの航空券を予約する基本の手順

キャンセルや変更の規定をしっかり確認した上で、ANAの航空券を予約しましょう。
ここでは、基本的な予約手順について、ポイントを絞って解説します。
Webサイトからオンラインで予約
ANAの航空券は、以下の流れで公式Webサイトからオンライン予約を行います。
- 区間や出発日から空席検索する
- 運賃を比較して選択する
- 氏名などの情報を入力して確定し、支払いに進む
Webサイトからは、確定した予約の確認も可能です。
その際は搭乗日や予約番号が必要となりますが、ANAマイレージクラブ会員であればログイン後に確認できます。
代金の支払い方法と期限の確認
ANAではクレジットカードやコンビニ払い、ネットバンキングなど複数の支払い方法が利用できます。
ただし、どの支払い方法でも運賃ごとの支払い期限を守らなくてはなりません。
| 運賃 | 支払い期限 |
|---|---|
| ANA VALUE 1 |
搭乗4日前まで:予約日を含め3日以内 搭乗3日前~前日:前日まで |
| ANA VALUE 3 | 予約日を含め3日以内 |
| ANA VALUE 7 |
搭乗10日前まで:予約日を含め3日以内 搭乗9日前~7日前:7日前まで |
| ANA SUPER VALUEシリーズ | 予約日を含め2日以内 |
| ANA FLEX、小児運賃 |
搭乗3日前まで:予約日を含め3日以内 搭乗2日前~当日:出発20分前まで |
支払い期限を過ぎると予約が自動的にキャンセルされます。
いずれの運賃でも基本的には2〜3日以内が期限になるケースが多いため、余裕を持って早めに支払いを済ませましょう。
ANAの予約・キャンセルにまつわるQ&A

ANAの予約や変更・キャンセルについて、生じやすい疑問をまとめました。
事前の対策や豆知識として活用してください。
エラーなどで予約ができないときは?
システムの不具合や決済エラーなどで予約が完了しないケースがあります。
ANA側に原因がある場合は公式サイトで不具合等のお知らせが出ている場合がほとんどであるため、それ以外の原因の場合で対処法をチェックしておきましょう。
| 状態 | 主な原因と対策 |
|---|---|
| 予約確定のメールが届かない | アドレスが間違っている、迷惑メールフィルタがかかっている可能性があるので確認する |
| 決済手続きでエラーになる | クレジットカードの有効期限が切れている、カード番号が間違っている可能性があるので確認する |
| 予約が確認できない | 予約番号などの照会情報が間違っている可能性があるので確認する |
上記を確認しても原因や対処法がわからなければ、ANAコールセンターに問い合わせてみてください。
往復券を片道だけキャンセルできる?
往復で予約した航空券に往復ディスカウントが適用されている場合、片道のみのキャンセルはできません。
往復ディスカウントとは、ANA VALUEやANA SUPER VALUEシリーズなどの往復予約時に適用される割引のことで、5%相当安くなる仕組みです。
この適用を受けている往復航空券は、一旦すべての区間をキャンセル・払い戻ししてから改めて予約を取りなおす必要があります。
特典航空券の変更・キャンセルはできる?
ANAマイルを使った国内線の特典航空券は、以下の変更・キャンセルのルールが適用されます。
| 手続き内容 | 詳細/条件 |
|---|---|
| 変更したい場合 |
変更希望便が予約便より後の日時になる場合:出発までに手続きが必要 変更希望便が予約便より前の日時になる場合:変更希望便の前日までに手続きが必要 |
| キャンセル・払い戻ししたい場合 | 1名につき3,000マイルまたは3,000円の取消手数料が必要 |
特典航空券は、全区間において未使用の場合のみ払い戻しが可能です。
有効期限が過ぎているマイルの払い戻しは不可となります。
キャンセルや変更でできるだけ損しないコツは?
ANAの予約において、キャンセルや変更で損をしないためには、購入前と購入後の扱いの違いを意識し、旅程に合わせて運賃を選ぶことが大切です。
具体的には、以下の点を押さえておきましょう。
- 予定が固まる前は「予約だけ」で止めて支払いしない
- 支払期限=無料でキャンセルできる期限と考える
- 変更の可能性があるなら、最安運賃にこだわりすぎない
焦って支払いまで済ませてしまうと、思わぬ予定変更があったときに手数料が高くつく場合があります。
また、航空券の価格だけを見て変更不可の運賃を選ぶと、万が一のときに出費が大きくなるため気を付けましょう。
まとめ:ANAの変更・キャンセルは支払い前なら無料!
ANAの予約変更・キャンセルをしたい場合、基本的には「支払いを済ませる前なら無料」であり、支払い後は「運賃や手続きのタイミング」によって手数料が変わります。
そのため、旅程が不確実なうちは支払い期日いっぱいまで様子を見るのが安全です。
航空券を確実にとっておきたい場合は、安さだけでなく変更・キャンセルの柔軟性まで考えて運賃を選んでおくといいでしょう。
ANAの予約・キャンセルルールを理解しても、実際の便選びで間違えると結局損をしてしまいます。
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「安さ重視で失敗したくない」「キャンセル料で余計なお金を払いたくない」なら、まず複数の航空会社で比べてみるのがもっとも堅実です。
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