スカイマークの手荷物まとめ！パソコン、キャリーケースは機内持ち込みOK？釣り竿は？

この記事では、LCCの中でも行き届いたサービスで人気の高いスカイマークの手荷物について、機内持ち込み手荷物と預け入れ手荷物（受託手荷物）の両面から詳しく解説しています。

釣り竿のように持ち込みが禁止されているかどうかわかりづらいものや、パソコン、キャリーケースのように判断に迷うものを取り上げ、1つ1つ具体的に回答しています。

また、ペットの搭乗についても解説していますので、これからスカイマークに搭乗する予定がある方はもちろん、飛行機の手荷物について興味のある方はぜひ参考にしてください。

スカイマークの機内持ち込み手荷物について

スカイマークでは機内持ち込み手荷物のサイズ、重さ、個数を次のように定めています。

機内持ち込み手荷物のサイズ・重さ・個数

個数	2個：身の回り品1個（傘、カメラ、ハンドバッグなど）＋手荷物1個
重さ	身の回り品と手荷物の合計が10kg以内
手荷物のサイズ	55cm×40cm×25cm、3辺の和が115cm以内

機内へは、傘などの身のまわり品1つと手荷物1つ、合計2つまで持ち込めます。

表に示したサイズ、重さの範囲内であれば、リュックサックであろうとエコバッグであろうと鞄の種類は問われません。

「機内持ち込み可」として量販店で販売されているサイズのキャリーケース、スーツケースは、問題なく機内に持ち込めます。

規定サイズを超えた機内持ち込み手荷物の扱い

機内持ち込み手荷物が規定のサイズや重さを超えてしまった場合、保安検査は通れません。
手荷物を持ってスカイマークのカウンターに戻り、預け入れるための手続きをしなくてはなりません。

非常に手間となるため、荷造りの段階でサイズ、重さをチェックし、規定サイズを超えないよう気をつけましょう。

また、機内持ち込み手荷物の規定サイズ内であっても、搭乗後に乗務員が機内で適切に収納できないと判断したら、貨物室に預け入れられることがあります。
安全上、必要な措置ですので、乗務員の指示には従うようにしてください。

機内に持ち込んだ手荷物の収納方法

スカイマーク機内に持ち込んだ手荷物は、次のどちらか、あるいは両方のやり方で収納します。

手荷物を空いている座席に置いたり、膝の上に載せたりするのは、突然の揺れや衝撃が起きた際に危険なためNGです。

また、足元に荷物を置くのも、緊急避難時の邪魔になりますので、荷物は必ず前の座席の下に押し込むか、頭上の棚に入れてしっかりフタを閉じてください。

最前列席・非常口席は棚に収納

前方に座席のない最前列席に座った場合は、手荷物全てを座席上の棚の中に収納します。
また非常口座席も、手荷物は全て座席上の棚の中に入れておかなくてはいけません。

特に非常口座席は前席との間隔が広く、足元に荷物を置きたくなりますが、緊急時の脱出用通路として使われるため、収納棚に入れましょう。

緊急時は手荷物を持ち出さない！

緊急時は乗務員の指示に従い、貴重品も含め全ての荷物を機内に置いたまま、身一つで脱出します。
手荷物は一切持ち出さないでください。

スカイマークの預け入れ手荷物について

スカイマークでは手荷物のサイズ、重さ、個数が規定の範囲内であれば、飛行機の貨物室に無料で預け入れることができます。

無料で預け入れられる手荷物のサイズ・重さ・個数

個数	制限なし
重さ	1人20kｇまで
サイズ	50cm×60cm×120cm以内（ハンドルや車輪を含む）または3辺の合計が230cm以内

手荷物1個のサイズが50cm×60cm×120cm以内で、重さの合計が20㎏までなら、手荷物は何個でも無料で預け入れることができます。

この規程サイズはハンドルと車輪を含めたサイズですので、あらかじめキャリーケースを計測しておきましょう。

3辺の合計が230cm以内であれば、50cm×60cm×120cmに当てはまらなくても預け入れが可能です。
こちらの受託可能サイズ一覧を参考にしてください。

総重量が20㎏を超えると有料

預け入れ手荷物は合計20㎏まで無料ですが、20㎏を超えると10kgごとに1,000円の超過料金が発生します。
総重量が40kgだったら超過料金は2,000円です。

超過料金は1区間ごとに発生するため、飛行機を乗り継ぐ場合は区間ごとに超過料金を支払わなくてはなりません。

例えば、総重量40kgの荷物を預け入れて新千歳～羽田～那覇と乗り継ぐ場合、2,000円×2区間分＝4,000円の超過料金が必要です。

預け入れ可能な手荷物の上限

スカイマーク機内に預け入れることができる手荷物は、下の表のようにサイズや重量の制限があります。

長尺物の長さ	280㎝まで
手荷物1個あたりの重さ	32kgまで
手荷物合計の重さ	100㎏まで

1個の手荷物の重さが32kgを超えてしまったら、中身を分散して複数の手荷物にすれば預け入れることができます。
ただし、重さが20㎏を超えているため無料では預けられず、超過料金が発生します。

また、手荷物の合計が100㎏を超えると預け入れることができないため、別途宅配便の利用などを検討してください。

サーフボードなどの長尺物は通常のサイズ規定とは異なり、280cmまでなら預け入れできます。

貴重品や壊れやすいものは預けないで！

財布、クレジットカード、鍵、宝石などの貴重品や、パソコン、時計、カメラ、ガラス製品などの壊れやすいものは、破損、紛失の恐れがあるため預け入れる荷物に入れず、機内に持ち込んでください。

例えば、預け入れ荷物にパソコンを入れていて、万が一紛失、破損しても、スカイマークは責任を負いません。

価格申告のない手荷物は最大で15万円の賠償金しか出ないので、注意してください。

機内に持ち込んで自己管理することをおすすめします。

スポーツ用品は預け入れ手荷物に

ゴルフバッグ、バット、サーフボード、スキー板、スノーボード、スケート靴、釣り竿などは機内に持ち込めず、貨物室に預け入れなければなりません。

スカイマークが定めるサイズや重さの範囲であれば自転車も預け入れ可能ですが、梱包が必要です。

ほかのスポーツ用品についても、スカイマークでは梱包等を一切行いませんので、乗客自身が専用ケースに入れて保護するなど損傷を防ぐための対策をとらねばなりません。

梱包してあったにもかかわらず損傷等が見つかった場合には、その場でスカイマークスタッフに申し出てください。
空港を出てから気付いた場合は、1週間以内にスカイマーク遺失物専用ダイヤルに連絡しましょう。

預け入れ手続きは出発の20分前まで

出発予定時刻の15分前までに保安検査を通過していなければならないので、預け入れ手荷物の手続きは出発20分前までに済ませてください。

年末年始など繁忙期は混雑するため、余裕を持って出発時刻の30分前までを目安にして手続きを済ませるといいでしょう。

スカイマークで機内持ち込みに制限のある荷物

法令により、スカイマークに限らず全航空会社の飛行機への持ち込みが禁止されている品物、制限されている品物について解説します。

機内持ち込みも預け入れも禁止されているもの

爆発や発火の恐れがあるもの、人に危害を加えたり他の物品を損傷したりする可能性のあるもの、凶器となりうるものなどは、機内へ持ち込むことができません。

法令により次のような品々は危険性が高いため、手荷物として機内に持ち込むことも貨物室に預け入れることも禁止されています。

預け入れなくてはいけないもの

凶器となりうる可能性がある品物は、使用目的に関わらず機内への持ち込みができません。
次にあげる品々は、カウンターで預け入れてください。

荷物の分類	荷物の具体例
刃物	包丁、登山ナイフ、果物ナイフなどのナイフ類、文具用ハサミ、布切ハサミなどのハサミ類、斧、ノミ、彫刻刀、カッターなど
鉄砲	猟銃、水中銃など
工具	鋸、ハンマー、大型バール、キリ、アイスピックなど
武器、狩猟具	メリケンサック、スタンガン、水中モリ、木刀、竹刀、ヌンチャクなど
その他凶器になりうるもの	アイススケート靴、ピッケル、ゴルフクラブ、バット、金剛杖（登山用、巡礼用）、鉄パイプ、ピストル型または手榴弾型ライター、手錠または手錠の模造品、爆弾模造品、大型三脚（折り畳んで長さが60cmを超えるもの）など

刃物については、眉毛切りハサミなど刃体が6cm以下の小さなハサミや、化粧用カミソリなど刃体が4cm以下の小さなカミソリ、電気カミソリ、爪切りなどは機内に持ち込むことができます。

携帯用小型セットの工具類は、先端がとがったものが含まれていない場合に限り機内に持ち込めますが、他の所持品とあわせてスタッフが総合的に判断するため、スタッフに確認してもらうといいでしょう。

機内持ち込みか預け入れるか判断に迷うものについて

スカイマークに乗る際、手荷物を機内に持ち込めるのか、預け入れる必要があるのか、迷う場合も少なくありません。

「お土産に買ったウイスキーは機内に持ち込んでいいの？」「ノートパソコンは預け入れないといけない？」「ライターはどうする？」など、判断に迷う品々について解説します。

喫煙用ライター

喫煙用ライターは1人1個までなら機内に持ち込めます。
手荷物の中に入れずに、身に着けて持ち込んでください。

ただし、吸収剤のないオイルライターや青色の強力な炎を出すライターは危険物に該当するため、機内持ち込みも預け入れもできません。
そもそも機内での喫煙は禁止されていますので、ライターを持ち込んでも使い道はありません。

パソコン・スマートフォンなどの電子機器

スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなどの電子機器は機内に持ち込み可能です。
リチウム電池、リチウムイオン電池を内蔵・装着した電子機器なら、デジタルカメラ、電子ブックプレーヤー、携帯用ゲーム機器なども持ち込めます。

預け入れる場合は主電源を完全にオフにし、損傷を防ぐために専用ケースに入れたり衣服に包んでスーツケース中央部に収納したりしなければなりません。

機内では電子機器の使用許可、あるいは禁止を告げる乗務員のアナウンスに従い、機内モードに設定した上で使用してください。

モバイルバッテリー

スマートフォンなどの充電に用いる携帯型の予備バッテリーは、預け入れ荷物には入れず、機内に持ち込んでください。
モバイルバッテリーは、1人2個まで持ち込めます。

お酒

お酒はアルコール度数が24％超～70％であれば1人5リットルまで、24％以下であれば制限なく機内に持ち込めます。
アルコール度数が70％を超えるお酒は、機内持ち込みも預け入れもできません。

お土産に買ったワインやウイスキーなどは、割れないよう箱に入れるなどして機内に持ち込んでかまいません。
機内は飲酒可能ですので、ビールや缶チューハイなどを持ち込んで飲むのもおすすめです。

食べ物・飲み物

スカイマークでは、食べ物は加熱式（発熱式）弁当以外の軽食なら何でも持ち込めます。
機内食がないので、何か食べたい場合はサンドイッチやおにぎりなどの軽食を持ち込むといいでしょう。

飲み物もアルコール飲料を含め、全て持ち込み可能です。
ペットボトル、紙コップ、紙パック、缶、水筒など容器は問いません。
哺乳瓶もOKです。

容器に入った飲み物は、保安検査を通る際に中身を確認される場合があるので、手荷物の奥深くにしまい込まず、すぐに出せるところに準備しておきましょう。

化粧品・液体

ファンデーション、口紅、化粧水、香水、日焼け止めなどの液体は、1つの容器に500ml以下で、1人2リットルまでなら、機内へ持ち込むことも預け入れることもできます。

化粧水、シャンプー、リンスなどは、携帯用の小型容器に移し替えて持って行くことをおすすめします。

制汗スプレー、ヘアスプレー、シェービングフォームなど日用品として使用するスプレー類も容量制限は同じです。
規定内の量なら機内への持ち込み、預け入れともに許可されます。

傘、日用品

傘などの日用品はスカイマーク機内に持ち込めます。
ただし先端が鋭利な傘は持ち込めない場合もあるので、形状を確認しておきましょう。

眉毛切用ハサミや鼻毛切用ハサミなど刃体6cm以下のハサミ、T字カミソリや化粧用の小型カミソリなど刃体4cm以下のカミソリ、爪切りは機内に持ち込み可能です。

釣り竿

長さが280cm以内の釣り竿は、無料で預け入れることができますが、機内への持ち込みはできません。

カメラ・三脚

カメラは身の回り品として機内に持ち込めます。折り畳んで60㎝を超える三脚は、機内へ持ち込むと凶器となりうるため、カウンターで預け入れなくてはいけません。

楽器

サイズが55㎝×40cm×25㎝以内で重さが10㎏以下の楽器は、機内へ持ち込むことができます。
このサイズを超える楽器は預け入れてください。

楽器を機内に持ち込む場合は、別途10,000円を支払うことで、楽器用に座席を購入することができます。
購入を希望する場合はスカイマークの予約センターに申し込んでください。

預け入れる場合、主にギター類を収納できる、下記サイズの楽器用コンテナケースを利用できます。

ただし数に限りがあるため、自身で専用ケースを用意するほうが無難です。

花火・風船

夏休みの帰省や旅行の際など、子供が遊べる花火や風船を持って行きたいという方もいるでしょう。
しかし、花火は危険物のため、子供用であっても航空機に持ち込むことはできません。

風船は空気やヘリウムガスが入っていなければ、機内への持ち込みも預け入れも可能です。

ペットボトル

スカイマークでは、開封前でも後でもペットボトルの機内持ち込みができます。
搭乗前に検査場にて中身の検査を受けなくてはならないため、すぐに取り出せるように準備しておきましょう。

ペットボトルにアルコールを入れる場合はアルコールの規則に従い、そのほかの液体を入れる場合も1容器500mlかつ1人2リットルまでの規則を守ってください。

医薬品・医療器具

病院の処方薬や市販薬などは機内にそのまま持ち込めます。
コンタクトレンズの保存液や洗浄液、虫よけスプレーなども大丈夫です。

糖尿病などの方は自己注射器を機内に持ち込めますが、保安検査場で申告しておきましょう。
医薬品や医療器具については、使用目的を明示できる処方箋や糖尿病手帳などの携行をお勧めします。

医療用酸素ボンベも持ち込みできますが、主治医の許可を得た上で、事前にスカイマーク予約センターに連絡しておく必要があります。
搭乗予定日を含めて14日以内の診断書・同意書の提出と、酸素ボンベの取り扱いができる付添人の同伴が必須です。

詳細はこちらをご覧ください。

車椅子

高さ80cm×幅100cm以内、重さ80kgまでの車椅子は無料で預け入れ可能です。
ただし、予約センターへの事前連絡が必要なほか、出発当日はカウンターで車椅子を預け、空港内では空港備え付けの車椅子を利用します。

車椅子を預ける方は、空港へは余裕を持って、出発時刻の1時間前までに行くようにしてください。
預けた車椅子は到着空港の到着ロビーで返却されます。

ベビーカー

使っているベビーカーは、出発空港のカウンターで無料にて預けることができます。ベビーカーを預けた後、空港内では空港備え付けのベビーカーを利用します。

スカイマークへのペットの預け入れについて

スカイマークではペットは受託手荷物の扱いとなり、別途料金を支払って貨物室へ預け入れます。
客室へ連れて入ることはできません。

受託可能なペットの種類

スカイマークに預けることができる動物は、犬、猫、小鳥、ハムスター、リス、ウサギなどの小動物です。

ただし、パグ、シーズーなど鼻腔が短い短吻種犬は、輸送時の環境変化の影響を受けやすく、体調を崩す恐れがあるため預けることができません。

カブトムシ、クワガタ、トンボなどの昆虫や、金魚、メダカ、カメなどの金魚類は、条件を満たせば機内客室へ持ち込み可能です。
条件については予約センターに問い合わせてください。

ペットケージの利用

ペットは原則、1つのケージに1匹ずつ入れて預けます。
ケージの大きさは51cm×69cm×48cmまでで、ペットとケージを合わせて重さが32㎏までであれば預け入れられます。

ケージに入らない、重量を超える場合預け入れることができません。

スカイマークが用意している貸出用のケージは次の3種類があり、いずれも無料で利用できます。

ペット料金

ペットの種類や飛行距離に関わらず、1区間1ケージにつき、一律5,000円です。

ペット預け入れの手続き

スカイマーク公式ホームページからダウンロードできる同意書を事前に用意し、記入の上で空港カウンターで提示します。

手続き可能な時間は出発時刻の2時間前～30分前までです。
繁忙期などは時間に余裕を持って早めに手続きすることをおすすめします。

目的地に到着したら、到着ロビーのスタッフにペットを預けた旨を伝えましょう。

ペット預け利用時の注意点

貨物室のスペースの関係上、スカイマークでは預けることができるペットの数に限りがあります。

搭乗便に乗せるペットがすでに制限数に達していた場合は、ペットだけ後続便へ振り替えることとなり、一緒の便で目的地へ向かうことができません。
また、他社便での振り替え輸送も行っていません。

ペットが乗る貨物室は、気圧・温度・湿度とも客室と同じ環境に保たれていますが、外気温の影響から環境が変わる可能性があります。
飛行中は照明が消えて暗くなる上、エンジン音や風切り音などが聞こえます。

普段の環境とは違うため、ペットの性質や体調次第ではほかの移動手段を検討しましょう。

まとめ：スカイマークの手荷物ルールは意外と厳しくない

LCCでは荷物を預け入れる際に追加料金が発生する場合が多いのですが、スカイマークでは20㎏までなら無料で預け入れが可能です。

また、機内持ち込み手荷物も10㎏までは許可されており、規定内であれば酒瓶などのお土産やキャリーケースも持ち込めるため、そこまで厳しい制限はなく使い勝手の良い航空会社といえます。

コンパクトに荷物をまとめて、スカイマークで気軽に空の旅を楽しみましょう。